大阪府豊能郡M様邸のお風呂は築50年以上の木造一戸建てのタイル風呂でした。とてもきれいにお手入れされてましたが一念発起してお風呂リフォームをご検討されました。
大阪府豊能郡M様邸 お風呂リフォーム施工事例《戸建て》
据置型上方排気の給湯器を壁掛け給湯器に変えたお風呂リフォーム事例
After
設備
- TOTO 戸建用ユニットバスルーム サザナ
- ノーリツ 16号ガス給湯器(給湯専用)
価格
98万円(税込)
サイズ
1216サイズ
工期
4日間
築年数
築50年
REQUESTお客様のご要望
〇新築時から一度もお風呂をリフォームしていなかったので、そろそろ良いタイミングではないかと考えていました。
〇据置型の給湯器も問題なく動いてはいましたが、50年物ということで今回お風呂と一緒にリフォームをお願いしました。
〇新しいユニットバスルームについては特に希望はありませんでしたけれど、『KANSAIお風呂リフォーム.com』さんに色々希望を聞いていただいて、TOTOさんの『サザナ』を選ばせてもらいました。
Before
既存浴室内のプロペラファンは直径10センチのダクトサイズのものでしたが、吸引力が弱いため、新しいプロペラファンは直径15センチのダクトサイズのものに変更をご希望でした。
豊能郡のM様邸の浴室には脱衣場がなく、廊下から直接浴室につながる昔ながらの設計でした。廊下と浴室を隔てる敷居部分の大工工事がポイントとなります。
既存の給湯器は据置タイプの貯湯式でした。かなりの年代物で調べてみると1970年代のものでした。ロゴが現在のノーリツと異なっていることからもそれが分かります。これまで当社が担当させていただいた中で最も古い給湯器です。
当該給湯器は給湯器上部から屋外に排気する上方排気型でした。但し、現在据置タイプで上方排気の給湯器はなく、新しい給湯器は壁掛けタイプの給湯器を取付けします。
POINTご提案のポイント
〇まず何よりは豊能郡M様の既存給湯器でした。ノーリツさんの給湯器工事はこれまでたくさん取替させてもらってきましたが、見たことがない型式で驚きました。当社のノーリツ営業担当者さんも「初めて見ました」という1970年代の商品で、現状でも動いているという長寿命商品でドキドキしてしまいました。勿体ない気もしましたがM様のご希望も明確でしたので、今回お取替えをご提案させていただく運びとなりました。
〇但し、こちらの既存給湯器は現行ガス給湯器と比べて水圧が弱いため、部屋内を走っている既存の給湯管では新しい給湯器の水圧に絶えれず漏水を起こす可能性があり、今回新たに屋外から新しい給湯管を新設させていただくご提案をさせていただきました。
〇M様は新しいお風呂はお掃除しやすい商品をご希望されてましたので、汚れに強く、『ほっカラリ床』で膝をついてお掃除しても痛くないTOTOの戸建用ユニットバスルーム『サザナ』をおすすめさせていただきました。
- 給湯器取替工事
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大阪府豊能郡のM様邸の浴室リフォームでは、既存の配管の老朽化が激しいと考えられるため、新しい給水管と給湯管を引き込みすることをご提案させていただきました。ここから新しいお風呂に新しい給水と給湯を先に仕込みする必要があり、浴室解体と同時に給湯器取替からスタートさせていただきました。まずは既存の給湯器を取外します。貯湯型のため、本体が大きく、壁掛けタイプに取替えることでスペースも広がりそうです。
壁掛けタイプの給湯器に合わせ給水の繋ぎ込み位置が高くなるため、バルブ部分から給水管を延長するための延長金具を仕込みします。
上方排気式の給湯器のため、先に排気ダクトの位置や長さを確認しておきます。
確認した排気ダクトの長さに合わせて新しい給湯器本体に仮合わせしてみます。
給湯器を固定するためのビスを先に仕込みします。写真はビスを打ち込むためのビス穴をあけている様子です。
固定用のビスに給湯器本体を吊り込みします。
給湯器の水平を確認しながら他の位置にも固定ビスをしっかりと打ち込んでいきます。
凍結防止のため延長する給水管に保温材で覆い、保護テープできれいに巻き付けていきます。豊能郡は冬場氷点下に気温が下がることもあり、お風呂リフォームにおいてとても大事な工程であると私たちは考えています。
延長した新しい給水管を給湯器本体と接続します。
次に給湯器から浴室にお湯を送る給湯管を新設していきます。従来までの給湯管を再利用するのが一般的ですが、新しい給湯器は貯湯タイプでは直圧タイプのため給湯管が耐えれず、水漏れの怖れがあるとメーカーであるノーリツから指摘がありました。
新設する給湯管を鉄サドルを使って壁面沿いに固定していきます。
なるべく目立たない位置を選び、勝手口と天井波板の小スペースに給湯管を延長していきます。
浴室の裏側まで延長配管が届いたら、当初の目的通り給湯管を浴室内に引き込みをして完成です。
続いて給湯器から予め準備しておいた排気ダクトを取付けします。
屋外への排気口も防水機能のあるアルミテープを使ってきれいに処置します。排気口には野鳥が入ってこないように網目状のキャップを取付けします。
給湯器本体についている給湯リモコンは今回浴室の入口に移設するため、取外します。
リモコンが付いていたスペースには専用の化粧カバーを付けて見た目もきれいです。
最後に給湯器にガス管の繋ぎ込みを行います。M様邸は豊能郡のプロパンガスエリアのため、地元のガス屋さんにお願いして繋いでいただきました。
以上で給湯器取替工事が完了です。安全上、排気ダクトは屋外に出します。今回の給湯器は1970年代の給湯器でおよそ50年間、大阪府豊能郡のM様邸の給湯を担ってきたことになります。過去最も年代物の給湯器を取替させていただきました。
- 浴室解体・ユニットバス組立現場調査
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まずは浴室壁面に取付されているカラン部分から取り外していきます。
シャワーとつながるカランも取外します。これだけでも随分作業スペースが広がりました。
既存のプロペラファンも取外します。今回この排気口直径100センチサイズのプロペラファンから新たに直径15センチものを新設します。
次にバールを使って浴室の天井から解体していきます。大阪府豊能郡M様邸の浴室既存天井は軽量なバスリブ素材であったため、比較的簡単に剥がすことができました。
続いて床のタイル面をハツリ機を使って解体していきます。最も大きな騒音がでて埃も舞う工程のため、豊能郡のM様にtもご迷惑をお掛け致しました。
スペースの大きい浴槽を取外すため、浴槽の設置面もタイルを割っていきます。
無事に浴槽を取外すことが出来ました。築50年を経ているとは思えない程、腐食が少ない浴槽でした。
ドア枠を取外すと残念ながら敷居部分は白アリの被害にあっており、新しいユニットバスの取付前に大工工事で新しい敷居を入れ直す必要があります。
浴槽を屋外に搬出するためにお風呂のドア枠を取外し、開口を広げます。
敷居部分だけでなく、帆足となる柱も一部白蟻被害が発生していました。大工工事と同時に防腐材を施す必要性もありそうです。
取外した浴槽を屋外に搬出して浴室リフォーム解体工事の午前中の部が終了です。
午後からも引き続き床面の解体を続けていきます。解体によって大阪府豊能郡のM様邸はコンクリートが腰高まである高基礎物件であることが分かり、耐震性と耐久性が高いことから壁面の解体は最低限に留めました。
解体が一段落したタイミングでTOTOからユニットバス組立の下見に来てくれました。今回の解体で新しいユニットバスが予定通り組立出来るかを確認する大事な工程です。
この下見によって新しいユニットバスの脚の位置や給水と給湯、排水の位置まで全て書き込んでもらいます。豊能郡のM様邸は想定通りで何の問題もありませんでした。
下見が済んだら赤外線の水平器を使って凹凸のある下地を均し、翌日のコンクリート土間打ちの下準備を進めます。
二人掛かりで残材を出し一気に下地土間を均していきます。以上で大阪府豊能郡M様邸のお風呂リフォームの解体工事が完了しました。
- 給排水工事・電気工事(仕込み)・土間打ち
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給湯器取替工事で屋外から繋ぎ込んでおいた給湯管に耐久性抜群の樹脂管(ピンク)をジョイントして必要な長さを延長します。
次に給水管の仕込みを行います。画像にあるのは給湯の樹脂管(ピンク)と同じように給水用の樹脂管(ブルー)を繋ぎ込むための部材です。
給水給湯工事と並行して電気工事も進めていきます。まずは新しい排気15センチサイズのプロペラファンを取付けるための排気口をファンファンコアを使って開口します。
キレイにコア抜きすることが出来ました。柱の位置を避け、耐震に問題がでないように開口位置を判断します。
続いて給湯器のリモコン線を延長し、新しいユニットバスの照明用の電気配線も新しいものに取替えします。
延長した電気配線を浴室外側の壁面に出しておきユニットバス組立後のために仕込みしておき電気工事も完了です。
給排水工事と電気工事が終わったらユニットバスを支える土間下地に強度の高いモルタル打ちします。まずはセメントと土をミキサーで混ぜ合わせてモルタルをつくります。
浴室奥側からコテを使って水平になるように土間打ちしていきます。
土間モルタルを打つ毎に水平と必要なモルタルの高さを確認しながら施工していきます。
浴室手前側まで土間打ちが完了しました。写真で突き出ている塩ビ管は排水管です。
乾いていないモルタル面に給水(ブルー)・給湯管(ピンク)が触らないように壁面に貼り付けて一晩しっかりと貼り付けします。
- 大工造作工事(仕込み)
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まずは新しいユニットバスのドアサイズに合わせて開口を広げるために、壁面をレシプロソーでカットします。
続いて壁面も新しいドア枠に合わせてカットします。
ドアの開口に合わせるだけでなく、白蟻被害がでていた帆足柱を金槌とノミを使って必要部分を落としていきます。
本来部分的であっても柱を落とすことは避けるべきですが、写真の通り、この柱は二階部分も支える通し柱ではなく、荷重がほとんどかかっていないことから、部分的に落とす選択肢を選ばせていただきました。
解体時白蟻被害がひどかった敷居部分には新しい敷居が荷重で下がるのを防止するための「飼い物」を入れます。
新しい敷居がきれいに入りました。また、今後の白蟻被害を防ぐため、木部の必要な部分に白蟻防止のための防腐材を施していきます。
特に白蟻被害がひどかった帆足柱の下部は新しい柱を入れて補強させていただきました。
刷毛を使って防腐防虫材を丁寧に塗ります。タイル風呂に比べユニットバスは湿気が柱に浸透しないため、腐食よりも白蟻対策として施させていただきました。
新しい柱部分・敷居部分の補強と防虫処理がしっかりと完了致しました。以上で大阪府豊能郡M様邸浴室リフォームの大工造作工事(仕込み)が完了しました。
- ユニットバス組立
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いよいよユニットバスルームの組立工程に入ります。大阪府豊能郡のM様がお選びになられたのは当社でも大人気のTOTO戸建用ユニットバスルーム「サザナ」です。
先に浴槽部の架台を設置し、上から洗い場部の架台を重ねます。
朝8時40分にTOTOの物流倉庫からユニットバスが到着しました。
これから約30の部材を組立し、サザナを完成させていきます。
優先順位の高い部材から浴室内に搬入します。まずはサザナの土台部分から組立します。
洗い場と浴槽の2パーツに分かれた架台部分に専用の脚パーツを取付けします。
両方の架台をビスで固定し、連結させます。狭い空間でも架台が二つに分かれていることで搬入も楽ちんです。
浴槽と洗い場の排水を合流させる排水トラップを取付けします。
写真上部の突起部分が浴槽の排水部分となります。プッシュ水栓タイプで上下運動します。
排水トラップと排水口をジョイントするため排水管を取付けます。水勾配をを考えながら丁寧に設置します。
排水の水勾配が正確に確認された段階で架台の脚を専用の接着剤で固定します。
架台が固定された段階で洗い場の床部分を取付けします。TOTO戸建用ユニットバスルーム「サザナ」の大人気標準仕様である「ほっカラリ床」です。
続いて浴槽を搬入します。こちらもサザナの大人気仕様「魔法びん浴槽」。保温性抜群。業界でもトップクラスです。
給水と給湯を繋ぎ込む配管を取付けします。写真手前はシャワー付きのカラン用、奥が湯貼り専用のカラン用の配管となります。俗に言うお風呂リフォームの裏配管工事です。
浴室パネルを固定するための支柱(一次ジョイナー)を組立ます。
四隅の支柱はコーナージョイナーと呼ばれ水平施工を特に気を付けなればならない部位になります。
一次ジョイナーにはめ込む二次ジョイナーを取付けします。樹脂素材で出来ており、浴室パネルをしっかり固定することが出来ます。
続いて浴室ドアを吊り込みするためのアングルピースを取付けします。
ここからは浴室パネルに必要な開口を空けていきます。よく誤解されますが、開口は組立後ではなく組立前に行います。
浴室パネルの裏面は防仕様の石膏ボードで出来ており、組立後の加工は粉じんが多く、せっかくの新しいお風呂が汚れてしまいます。正確な位置を測り慎重に加工していきます。
加工した浴室パネルを一枚一枚はめ込んでいきます。前工程のジョイナーの水平がとれていないとスムーズに施工が進みません。今回も非常にスムーズでした。
画像の円形の開口部は仕込みしているプロペラファン部分の開口となります。
窓枠部分の浴室パネルもこの通り完成です。窓に干渉するジョイナー部分は天井部分設置後カットしました。
浴室パネルの設置が完了したら、浴室内のそれぞれのパーツを取付けていきます。まずは鏡から取付。
続いて先程仕込みしておいたシャワー付きのカランを取付けします。
設置したカランにシャワーも取付完了です。
次にカウンター部分の土台部分を取付します。
カウンターのカバーを取付けして完成です。ブルーのアクセントパネルとホワイトのカウンターでとてもさわやかなイメージです。
湯貼り専用のカランも取付。給湯器の自動湯貼りも使えますが、カラン本体にも制限湯貼りが出来るタイプを選んでいただきました。 大阪府豊能郡M様邸浴室リフォーム工事のユニットバス組立も佳境です。
収納棚は標準仕様のデザインで2段タイプを選定。
完成後フロフタを固定するパーツです。3点留めでカビが発生しないように浴槽には接触しない位置に取り付けるのがサザナの標準仕様です。
ここからは浴室窓枠の加工に入ります。先に窓枠本体を組立します。
新しい窓枠を設置し、固定するためのアタッチメント部分を枠まわりに取付します。
窓枠のジョイント部分にマスキングを貼り付けて仕上げのコーキング打ちの準備を始めます。
洗い場と浴槽まわりにもコーキング用のマスキングを行います。
集中してコーキングを注入していきます。
打ったコーキングをコテで整えて、きれいなコーキングに仕上げていきます。
窓枠の白のコーキングが完成。とてもきれいに仕上がりました。
洗い場部分のコーキングはカラリ床の色に合わせてグレーでコーキング打ち。乾ききってないうちに触ってしまうと変形したまま乾いてしまうため、ここから一晩しっかり乾燥させます。
最後に浴室ドアをアングルピース部分に取り付けて大阪府豊能郡M様邸のTOTO戸建用ユニットバスルーム「サザナ」の組立工事が完了しました。
翌日の仕上げ工程が終わるまで段ボール養生はそのままにしておきます。
- 給排水工事・電気工事・大工造作工事(仕上げ)
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まずは仕込みしておいた樹脂の給水管(ブルー)と給湯管(ピンク)の配管を繋ぎ込みするため、エプロン部分を一旦外します。
画像の通り狭い場所の作業になりますが、配管を引っ張り出して繋げていきます。
完了はこの通りです。今回の豊能郡のM様邸は追焚機能を付けなかったため繋ぎ込みは終了です。
続いて電気工事の仕上げとしてまずはプロペラファンを取付けしました。
プロペラファンの反対側の屋外の開口部分にベントキャップを取付。継ぎ目部分の防水処置としてコーキングを入れます。
以上で大阪府豊能郡M様邸の浴室用プロペラファン工事完了です。
次に浴室照明&プロペラファンのスイッチと浴室リモコンを壁面に取付けるための配線処理を行います。
照明とプロペラファンスイッチプレート、そして浴室リモコンを取付けて完成です。
浴室照明もチェックして電気工事の仕上げも完了しました。
浴室ドア枠を造作するためにまずは枠を固定するための下地を打ち付けます。
ドア枠のまわりが下地がむき出しになってしまうため、防水性も高いサニタニーパネルを貼り付けします。まずは想定のサイズにサニタニーパネルをカットし、両面テープを貼り付けます。
両面テープはもちろんパネル専用のものを使用します。
両面テープの間には接着力の高いウレタンボンドを使用。
サニタニーパネルでむき出しの下地をきれいに隠すことが出来ました。
サニタニーパネルの小口部分は見切材を入れてすっきりきれいに納めます。
続いて浴室ドアまわりの額縁を適正なサイズにカットします。
カットしたドア額縁をタッカーとビスを使って先に組立します。
組立した額縁を浴室ドアのアングルピースと下地のスペースに差し込みます。
アングルピースのビス穴にビスを打ち浴室のドア額縁としっかりと固定します。以上で大阪府豊能郡M様邸のTOTO『サザナ』浴室リフォーム工事が完成しました。
VOICEお客様の声
〇同じ内容で地元のリフォーム会社さんにも見積をお願いしましたが、随分お安い価格でまとめてもらいえました。やはり都会のリフォーム会社さんは違うなぁ、と感心しました。色々とありがとうございました。
THANKS担当者より
〇大阪府豊能郡のM様邸は、周辺で鶯が鳴いている気持ち良い春先のお風呂リフォーム工事でした。地方出身の私は何だか実家に帰ったような気分で職人チームと楽しくリフォームさせていただきました。M様この度は誠にありがとうございました。